当店では注文ミスがなぜ起きるのかを研究し、お客様の注文ミスを4年間で5分の1まで減らすことができました。しかしそれでもお客様しか防ぎようの無いミスもあります。それをここにまとめてみました。

◆寸法の勘違い
 計り間違いはプロの私でもあります。寸法をはかるときメジャーを使いますが、これはmmの単位になっています。例えば2105mmの時うっかりして215とメモしてしまうことがあります。

同じように2105mmを2015とメモすることもあります。10mmと100mmはいちばんまちがえやすい単位なのです。

大きなものを小さく直すことは出来ますが、その逆は出来ません。計り間違えにはくれぐれも気をつけてください。

またこんな間違いもありました。ブラインドの寸法を計ったら、1678mmだたので、mm単位の端数を切るつもりで、78mmを引き160cmとしてしまったということです。もちろんこれは167cmが正解です。


◆転記ミス
 慎重な方でも転記ミスはあります。ck5426をck5462と書いてしまうミスです。このまま気がつかずに注文すると、全く見覚えのないカーテンが送られてきてしまいます。また、ブラインドなどの幅と高さの寸法を逆に書いてしまうということもあります。幅182cm/高さ145cmを、幅145cm/高さ182cmとかいてしまう間違いです。

 これを防ぐに有効なのは、ホームページを紙にプリントして確認することです。たぶんご自分で書かれた品番や、寸法は、紙に書かれていると思います。それを紙と紙で見比べると、モニター画面で見るときより、間違いに気づきやすいのです。

当店ではショッピングカートを採用していません。実はこれには訳があります。見積もり依頼をして、なんの訂正もなく注文してくる方は、比率で見るとわずか27.1%です。多少大げさに言えば、ショッピングカートでは4人のうち3人が注文まちがいをした可能性があります。まちがいを発見するチャンスは十分あるので安心してください。

◆早合点
 最近あったケースですが・・・どうみても全く同じサイズの窓が2つあったので、1つだけサイズを測って2台ブラインドを注文したら、片方の窓が5cm大きかった。
 このようにわずかにサイズの違う窓は、よくあるので注意して下さい。図面上では同じサイズなのに、実際に計ってみたら1cm違っていた、というケースもよくあります。同じサイズのサッシを入れても、大工さんの枠の付け方で5mm〜1cmは違ってしまうのです。通常のカーテンを付ける場合は全く問題ありませんが、スタイルカーテン、ブラインド、ロールスクリーンなどを枠の内側に付ける場合は、これが問題になる場合もあります。必ずひとつづつ計りましょう。


◆窓枠の内側に付けられないケース
昔は窓といえば引き違いがほとんどだったのですが、最近は内側に開くタイプだとか、ジャロジー(ブラインドのような窓)など色々な窓があるようです。このような窓は枠の内側にロールスクリーンやブラインドを付けてしまうと、窓にぶつかってしまい問題が起きます。

また、網戸が内開きというケースもあり、このような場合も最後に網戸を付けることが多いので、採寸の時は気づきにくいようです。もちろん窓枠の外側に付け替えることもできますが、サイズが内側で測っていると少し小さめになってしまいます。新築の時は現場の監督さんや設計士さんに確認をしてみることが重要です。


◆ギリギリは危険
 これも寸法のお話。もう15年ぐらい前になりますが、ブラインドを取り付けて欲しいと言われて寸法を計りに行きました。窓枠の内側のサイズは1717mm。ブラインドを枠の内側につけるときは、幅は-1cmが基本ですが、このときは7mmでも大丈夫だろうと思って、1710mmで作って取り付けました。ところが窓枠が多少ゆがんでいたために、片側がこすってしまいました。7mmの余裕といっても、片側3.5mmづつ。これではギリギリすぎましたね。

 ただ、これがロールスクリーンの場合はOKです。生地幅は製品幅より左右1cmぐらい短くなっています。
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◆太陽の光でまったく違うカーテンに
 洋服の生地を見るときは光にかざすことなどないと思いますが、カーテンの場合はこれが重要な場合もあります。というのも全く印象が違ってしまう生地があるからです。柄物で折り込んである生地に多いのですが、裏糸の黒や青い色が出てきてしまい、表地の美しい模様を消してしまうことがあります。

また生地の透け具合などもチェックしないと、夜などはっきりと影が写ってしまうこともあります。ロールスクリーンを脱衣場などにつけるときは要注意です。遮光性は基準があり数値化されているのでそれを参考にしてください。
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◆すべて白っぽくぼやける
 初めて自分の部屋のカーテンを選ぶことにした時のことです。迷った未選んだのは、初めに気に入っていたものとは違う、アイボリーに青や緑のラインが微妙に入ったものでした。ところがカーテンがきてビックリ。微妙な色彩など全く見えず、白っぽいのっぺりした生地だけがそこにありました。サンプルで迷うとつい近くで眼を凝らして見てしまいますが、このときに見える微妙な色彩は全く見えてこないと考えていいでしょう。また小さいサンプルは色が濃く見えます。大きくなるほど色は白っぽくぼけます。

レースのカーテンは逆に近くで見ると色が見えてきません。アイボリー色などサンプルで見た時よりカーテンにすると濃く感じるようです。

 ラルフローレンのデザインを見ると、柄や生地が少し粗いように見えます。ところがカーテンにするとこれがものすごくいいのです。洋服と同じ距離で見て選ぶと失敗します。サンプルで見てあまり良くないと思っていた生地が、逆に良かったということが多いのです。距離をとって眺め、イメージをふくらませましょう。
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◆インターネットで見るサンプルの色
 当店のホームページでもサンプル生地がいろいろ見られるようになっています。しかしこの色はあまり正確ではないのです。この理由はいろいろありますが、一番大きいのがお客様のインターネット環境がそれぞれ違うからです。パソコンのOS、ブラウザーの種類、そして特に表示するモニターによって大きく変わってきます。

 一般的な話ですが、実物はモニターで見るより明るく、柄物は鮮やかです。しかしこれに先程の「面積が大きくなると白っぽく見える」を加える必要があります。
 また、ロールスクリーンなどの無地の生地は色によっても感じ方が違います。薄い色はそれほどでもありませんが、濃く鮮やかな色はよけい鮮やかに見える傾向があります。特にブラインドは濃く鮮やかな色が多いので、この傾向が強くなります。

 当店でご購入する方には無料サンプを郵送するサービスがあります。これを見たうえで先程の意見を参考にするといいと思います。


◆また同じものを選んでしまう
 これは失敗とは言えませんが、人は迷うと前と同じようなものを選んでしまうようです。実はインテリアの色彩は人の心理に大きな影響を与えているようです。陽気なイタリア人はインテリアに鮮やかな赤を取り入れたりしますし、感情表現を抑える日本人は茶室の渋い色を好みます。どちらもそれぞれ良さがあるので、時にはイメージチェンジしたらいいと思います。

 あなたの友達がちょっとおしゃれな服を着て現れたとき、あなたはその友達がいつもと少し違うセンスの服を着てきたと感じているはずです。そしてその友人が生き生きして、とても魅力的にあなたの目に見えているはずです。


◆心理のお話
人の心理の話題がでたので、もう一つこれに関したことを話しましょう。
今までの経験から見ると、サンプル選びでうまくいかなかった方はいくつかの共通点があるようです。

◆ものすごく迷う人・・・このタイプの方は失敗を恐れるあまり、理屈でものを考え、自分を納得させようとします。そして、この生地は日に焼けて変色する、このデザインはいいけれど後で飽きる気がする、など否定形でものを考えていきます。つまりいいものを選ぶのではなく、消去法で悪くないものを選んでいるわけです。
 もしあなたがこのタイプなら、直感を大切にして下さい。あなたがいいと感じるもの(心地よいもの)は、じつは理屈ではなく、直感で判断されているのです。

◆アドバイスに耳を貸さない人・・・実は私もこのタイプなのですが、このタイプの方は自分の好みがはっきりしています。ならばどんなものを選んでも、その人の好みなので失敗はないはずなのですが、そうはいきません。
 サンプルの生地と実際に縫製されたカーテンは、イメージがかなり違うとお話しましたが、自分の好みがはっきりしている人はどうしても目の前のサンプルに引きずられてしまいます。自分が現物を実際に手にしているので、どうしてもそこから得られる情報を優先してしまうのです。
もしあなたがこのタイプなら、ショールームへ行くことをお進めします。そこで縫製されたカーテンを見れば、自分の好みがはっきりしているだけに、失敗はありません。 


◆親身に相談
 いろいろな店で見積もりを依頼していちばん安い店で買おう、と思っているとこちらもプロですからすぐに分かります。この状態では相談されたほうもあまり親身になってお話ができません。どのお店も価格はホームページ上にだいたい書いてありますし、雰囲気もつかめるはずです。早い段階で店を決め、アドバイスを受けるのはとても良いことだと思います。

 以前話がどうもかみ合わないのでよくよく聞いてみたら、カーテンレールが90°ひっくり返って付いていたということもありましたし、出窓が2段階にへこんでいたということもありました。うっかりすると買った製品が思いどうりに取り付かないといったことになりかねません。

 窓回り製品は想像以上に専門知識を必要とするものだと思います。というのも私もかなり失敗して、それなりの授業料を払ってきたから言えるのです。(笑) 現場の状況と商品の組み合わせで起こるトラブルは何百種類とあります。しかしあなたに必要なのはその中のひとつなのです。これを自分で勉強するとなったら大変です。もしわからなかったら聞いてください。それは当店で購入するお客様の当然の権利です。当店は電話サポートもあります。

 商品がたくさんあったり、金額が大きくなると激安店などで安く買いたいのは人情です。しかし何かあってもアフターサービスはほとんど期待できないという話です。また、品番が同じならどこに注文しても同じ、と思いがちですがこれがそうでもないのです。窓回り製品は奥が深いといわれるのは、かかわっている人の知識が仕上がってくる製品に大きく反映されるからです。

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